ゴルフクラブのロフト角について最近の傾向は○○だ!

ゴルちゃんのアイコン画像ゴルちゃん

最近のアマチュアゴルファーってやたら飛ばす人が多くない??
そもそもなんであんなに飛ぶの!??
アイアンショットでも7番アイアンとかで軽く180とか下手したら200yard近く飛ばす人もいるんだけど…

ゴルくんのアイコン画像ゴルくん

最近のアイアンの傾向としてストロングロフト化しているからそれが原因なんじゃないかな?
たぶんゴルちゃんが使っている7番アイアンとその飛ばしているという人の7番アイアンはロフトの角度が全然違う可能性が高いってことね。

ゴルちゃんのアイコン画像ゴルちゃん

ヘッドスピードの違いとかなのかな?って思ってたけどそもそもロフトの角度が違うパターンもあるのね?
でも実際の所どれくらいの違いがあるんだろ…?
というか、最近のゴルフクラブ事情についての傾向もこの際ちょっと知っておきたいかな。

目次

ロフトにはリアルロフトと表示ロフトがあることを知っておこう!

まずストロングロフトとかの前に、ロフトについて解説しいきます。

そもそもロフトが何なのかご存じの方は多いかと思いますが、ゴルフクラブには、「リアルロフト」「表示ロフト」があることを知っている人が意外と少ないんです。

先ずはここをしっかりと理解していないと自分自身の飛距離にも関わってくる大事な要素になるので「なんとなぁ~く」ではなくてこの機会にしっかりと理解を深めていきましょう。

リアルロフトとは

ゴルフクラブのロフト角とは、ゴルフクラブの長さとともに、飛距離を決定する数値の一つです。

一般的に、ロフト角の数値が小さいほど、ボールを遠くまで飛ばすことができます。

ただし、ヘッドスピードが遅いプレイヤーの場合には、ドライバー、スプーン、ロングアイアンなどでは、ロフト角の数値がある程度大きい方が、ボールを遠くまで飛ばせることもあります。

また、ロフト角はボールの高さを決定する数値でもあります。

ロフト角の数値が大きいほど角度が付いてるのでボールは高く上がります。

ゴルフクラブのロフト角とは、図のように、シャフトの中心線を含む垂直平面とフェース平面のなす角度です。

このように、シャフトの中心線を含む垂直平面を基準にして計測したロフト角がリアルロフトです。

通常、単に「ロフト角」という場合には、「リアルロフト」のことを指します。

ちなみにロフト角はパターにもありますので知っておいてくださいね♪

表示ロフトとは

ドライバーやフェアウェイウッドの多くは、ソールの裏などに「9.5」、「10.5」、「15」などの数字が書かれています。

この数字のことを「表示ロフト」と呼びます。

実は「表示ロフト」=「リアルロフト」ではないのか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際のリアルロフトは必ずしも表示ロフトと等しくはないんです。

ほとんどのドライバーのソールに「10.5」と書かれているのに、実際のリアルロフトを測定してみると12度だったりします。

これは、メーカーの製造誤差によるものか、メーカーが意図的にやっているものか、あるいはその両方です。

精度の高い工場で作られたヘッドであっても、ロフト角には±1度の製造誤差が普通にあったりします。

そしてリアルロフトが表示ロフトに比べて、1度よりも大きい場合には、メーカーが意図的にやっていると考えられます。

なぜそのような事をするのか?

実は男性アマチュアゴルファーには表示ロフトが11度以上のドライバーはあまり売れないのが理由らしいです。

この背景には、ロフト角が大きい=初心者やヘッドスピードの遅い人というイメージを持つ人が多いのが原因のようです。

そこでメーカーは実際には11度あるドライバーを9.5度表記にして売っているのです。

まさにプレイヤーの見栄の為といったところでしょうかね!笑

ですから、たいていの場合はメーカー表記よりもリアルロフトの方が大きくなっていて、逆に小さく表記されていることはほとんどありません。

アスリートモデルと呼ばれるものはリアルロフトとの差があまりないものが多いのですが、アベレージゴルファー用のものは差が大きい傾向にあります。

気になる方は一度ゴルフショップで計測してもらうと良いでしょう。

>>いま売れているドライバーはこれだ!ベスト10

ドライバーのリアルロフトが合っていないことの弊害は?

もし、本来ご自分に適しているリアルロフトよりも、リアルロフトが極端に小さいドライバーを使った場合、ボールが十分に上がらず、キャリーが不足してしまい、結果的に飛距離をロスすることになりますが、これの意味はゴルフをやっている方でしたら普通に考えて分かるかと思います。

ただドライバーの場合、飛距離のロスよりも、さらに大きな弊害は、ボールを無理に上げようとして、スイングを崩してしまうことです。

リアルロフトの小さなドライバーで無理にボールを上げようとすると、フェースが開いてしまい、往々にして、大きなスライスボールの原因となります。

反対に、ご自分に適しているリアルロフトよりも、リアルロフトが極端に大きいドライバーを使った場合、ボールが高く上がりすぎてしまい、結果的に飛距離をロスすることになります。

俗に言う「球が吹け上がる」という現象のことです。

行き過ぎたストロングロフト化

ここまでロフトについて、ドライバーを元にリアルロフトと表示ロフトがあることについて理解してもらえたかと思いますが、ここからはアイアンの行き過ぎたストロングロフト化について解説していきます。

飛距離を正確に打ち分けたいアイアンにおいて、リアルロフトの設定は非常に重要になってきます。

しかしながら、ゴルフクラブメーカーの近年のアイアンのロフト角設定は、極端なストロングロフトになっているものが多く、一昔前のアイアンに比べると全くの別物になってきています。

どれくらい別物かと言うと、古典的なアイアンのロフト角の設定は、番手ごとに4度刻みで、下表のような感じでした。

3I4I5I6I7I8I9IPW
20度24度28度32度36度40度44度48度

それが、近年の極端にストロングロフトのモデルは下表のようになっているのです。

4I5I6I7I8I9IPW
20度22度25度28度31度35度40度

ピッチングウェッジのロフト角が40度というのは、つまり8番アイアンのソールに「P」という文字を刻印しているのと同じようなものです。

この数値をみて実際にどう思いますか?

ボクは正直PW以下のウェッジを入れるのが多くなると思いますし、日本でゴルフをやる上でここまでストロングロフト化にする必要があるのか?と多少疑問に感じてしまいます。

それでも現代ではこうすることで需要があるのは間違いないんでしょうね。

>>ゴルフウェッジのおすすめ:ウェッジの種類と角度の違いも紹介【初心者必見】

アイアンのリアルロフトの調整

ストロングロフトにせよ、通常のロフトにせよ、飛距離を正確に打ち分けたいアイアンにおいて、番手間で、3度刻みなり、4度刻みなり、5度刻みなり、いずれにせよリアルロフトの数値が、正確にフローしていることが、非常に重要になってきますのでここはしっかりと抑えておきたいところです。

しかしながら、市販のゴルフクラブは、必ずしもリアルロフトの数値が正確にフローしているとは限りません。

ストロングロフトのデメリット

これはデメリットとして、必ずしもそうなる話ではありませんが少なからず運が悪ければあり得る話をしておきます。

公差が±1°

ゴルフクラブメーカーのロフト角(およびライ角)の公差(これぐらいならズレていても許してね、という誤差)は、精度の高い工場であっても±1度ぐらいなのです。

つまり隣り合った番手の2本のアイアンの、設計上のロフト差が3度だったとしても、製造誤差によって、実際のロフト差は1度になっていてもおかしくないですし、同様に、設計上のロフト差が5度だったとしても、実際のロフト差は7度になっていてもおかしくないということです。

隣り合った番手の2本のアイアンの、設計上の飛距離の差が10ヤードだったものが、実際には5ヤードになってしまったり、15ヤードになってしまったりするのです。

残念ながら、運悪く、こういうアイアンに当たってしまう可能性は、少なからずあります。

先ほどストロングロフト化についてのロフト角の数値を見てもらうと分かるかと思いますが、ロフト角の感覚が狭いという事は、究極に運が悪ければ、6本セットのアイアンセットを買ったのに、3種類の距離しか打ち分けられない、ということもあるかもしれませんので購入される方はしっかりと確認することをおススメします。

アイアンを購入するなら軟鉄をおススメします!

もし、運悪く、そういうアイアンに当たってしまったとしても、購入したアイアンのヘッドの主素材が「軟鉄」という素材であれば、救われます。

何故か!?

「軟鉄」は比較的軟らかい金属なので、ロフト角を調整することができるんです♪

軟鉄素材のヘッドの製造技術が向上したため、最近は市販のアイアンの3割ぐらいが、軟鉄製のアイアンです。

もし、購入したアイアンのヘッドの主素材が、「17-4ステンレス」、「SUS630ステンレス」、「チタン」、「マレージング鋼」、「クロムモリブデン鋼」などの素材であれば、残念ですが、あきらめてください。

これらの素材は硬い金属なので、ロフト角の調整はできません。

アイアンセットも安い買い物ではありません。

せっかく購入したのに諦めなければならないとか普通に考えて納得出来ませんよね?

なのでこれらの問題が起きた時の最悪の事態に備えて、アイアンを購入する際には、ヘッドの主素材が「軟鉄」であることをご確認するようお勧めします。

そして、購入したら、ロフト角を調整して使用することをお勧めします。

もし調整する場合は一緒にライ角も合わせて調整すると良いですね。

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