ゴルフのラフに手こずるゴルファーは少なくありません。
そのため「ラフからの打ち方」について疑問を持つゴルファーが多いのも当然のことでしょう。
ということで、今回は「ゴルフのラフからの打ち方」についてまとめてみましたので、ご紹介いたします。
正しいラフからの打ち方とは?
季節で変わるラフからの打ち方
夏のラフは芝がニョキニョキと力強く生えており、深くて脱出するのが難しいラフです。
そのため、夏のラフで気を付けるべきは、ボールがどの程度ラフの芝に沈んでいるのかという「ライの状況判断」です。
深いラフにボールが入ってしまっても、芝の上にチョンとボールが乗っているだけの状態であれば、フェアウェイウッドやユーティリティーでグリーンオンを狙うショットが打つことが可能となります。
スイングも特に意識することなく、普段通りで問題ありませんが、アイアンショットの場合はクラブヘッドがボールの下をくぐってしまい「だるま落とし」のような状態になることがありますので、注意が必要です。
その逆に、深いラフにボールが沈んでしまっているときは、ラフから脱出することを優先して考える必要があります。
特に、ゴルフボールの半分以上が芝に沈んでいる場合は、脱出することのみを考え、余計なこと(飛距離を狙う)は考えないようにしましょう。
ボールが芝に沈んでしまった際のラフ脱出で、気を付けるべき3ヶ条です。
・使い慣れている短めのアイアンを選択
・飛距離を狙わずに確実にフェアウェイに出すことが優先
・フェースを開いて構える
フェースを開いて構えることにより、クラブのロフトが寝ます。
ロフトを寝かすことでソール(クラブの底)を広く使うことが可能になります。
これにより芝の抵抗を抑え、クラブヘッドがスムーズにラフの芝の中に入ることが可能になります。
しっかりとラフの中にクラブヘッドが入ることで、沈んだゴルフボールをクラブヘッドが上手に広いあげてくれるので、ラフからの脱出が成功します。
また、ショットはしっかりとダウンブローに打ち込む意識が大切です。
ダウンブローとは、クラブヘッドが最下点の達する前にボールを打つ打ち方です。
ボールの少し先が最下点となるので、イメージはボールの先をめがけて打ち込む感じです。
冬のラフは夏より簡単
冬の芝はカサカサと枯れて元気がありません。
ラフの芝も枯れているため薄い芝となっており、夏に比べるとはるかに脱出しやすいラフと言えます。
冬のラフは芝が寝ているため深い芝に入り込むということが無く、たいていはボールが浮いた状態になります。
よって、フェアウェイとの大きな差はなく、通常と同じ打ち方であっても大きな問題はありません。
芝目をよんでラフを攻略
芝目とは?
夏でも冬でも大切なことは…、
ラフの芝目を読むことです。
芝目とは芝が生えている方向の事です。
グリーンに向かって生えていれば順目、反対が逆目となります。
逆目のラフは要注意
順目に生えている芝のラフの場合は、特に意識することなくいつも通りにスイングをすれば問題ありません。
問題となるのは、逆目のラフの場合です。
逆目の場合は芝の抵抗があるため、ミスショットが出やすくなるとともに、芝の影響を受けやすくヘッドの抜けが悪くなるため、飛距離も極端に落ちてしまいます。
逆目のラフからのショットで気を付けるポイントは、夏のボール芝に沈んだ状態の注意すべき3ヶ条と同じです。
短いクラブを持ち、しっかりとフェースを開き、振りぬく時の芝の抵抗に負けないように振り切ることを心がけましょう。
ラフからのアプローチの打ち方の注意点
ラフからのアプローチはやや距離が出やすい点が注意点です。
ボールとクラブヘッドの間に芝が入ってしまうため、どうしてもスピンがかかりません。
バックスピン量が減ることにより、ボールが止まらずにコロコロと転がり続け、いつもよりランが出てしまいがちです。
対策は下記2つのどちらかを行ってみてください。
・いつもより手前に落下させる(キャリーを減らす)
・いつもより小さい番手を使用する
転がることを予想して落下点をいつもより手前にします。
ただ、グリーンの手前にバンカーがあれば危険なので使用できません。
また、技術で調整することが難しいと感じるあなたは、クラブの番手を下げてしまう方法が簡単です。
例えば、いつもならピッチングウェッジで狙う距離をアプローチウェッジを使います。
ラフからのアプローチも、芝目はしっかりと確認してください。
逆目の場合、クラブが芝の抵抗で抜けづらくなり、トップやチョロといったミスにつながります。
まとめ
ゴルフの「ラフ」で重要なことは、実は、「打ち方」よりも「ライの見極め」なのです。
深いラフにつかまった状態(ライが悪い状態)であれば、なかなかグリーンをとらえるナイスショットは難しくなります。
そのような深いラフから強引にフェアウェイウッドを持ってグリーンを狙おうとしているようでは、いつもでたっても100切りはできませんのでそういった方は今一度マネジメントをしっかりと考え直してトライしてみて下さい。
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